『モチモチの木』の作者、斉藤隆介氏と版画家・切り絵作家、滝平二郎氏の作品です。
一日の半分しか、お日さまが当たらない半日村。稲の出来は悪く、人々の暮らしは貧しい。
ある日のこと、一平は、「それを仕方ないこと、生まれた場所が悪かったと諦めてしまう」両親を見て、決心する。
毎日毎日、山に登り、山の土を袋に入れて、湖に埋める。周りの人に無理だといわれても、ひたむきに続ける姿に徐々に周りの人間が影響され、やがて村人全員が一平の行動を手伝うようになる。
そして、長い長い月日を経て、ついに鶏の鳴き声と共に村に朝日がさす。
半日村が一日村へと生まれ変わった。
村人の心を動かしたのは、一平の強い意志と行動です。
一つ一つのことは小さく、一人ひとりの力は強くなくても、それが結集すれば、山をも動かす大きな力となる。目の前の一つ一つのことを日々積み重ねることが山を動かすほどの力となり、不可能と思えることを可能にする。
皆が団結し、みんなの心が一つになって積み重ねていくことで、より大きな仕事を達成することができる。団結する心、継続する力を忘れず、目の前の課題を一つ一つ確実にやりきって、それぞれの力を、大きな力に変えていきましょう。