12のサインと3区分(モード)
12星座(12のサイン)は3つの区分に分類することもできます。この3つの区分は、季節の流れとともに考えるとわかりやすいです。12のサインの始まりにあたる牡羊座は、春分の日から始まります。
春の始まり 春分点
夏の始まり 夏至点
秋の始まり 秋分点
冬の始まり 冬至点
この季節の始まりにあたるサインを活動宮といいます。そして、季節の盛りとなる時にあたるサインを固定宮(不動宮)、次の季節の移り変わる時期にあたるサインを柔軟宮といいます。
活動宮 Cardinal Signs(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)
活動宮は季節の始まりにあたるので、新しくスタートすることや、自分から積極的に働きかけることが得意です。活動宮は「自分らしさ」を表現することを、とても大切にしています。自分とは何者か、その存在理由を突き詰めていく傾向があります。
固定宮(不動宮) Fixed Signs(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)
固定宮は、季節の最盛期で、始まりの時にはじめた物事を落ち着かせ、維持することが得意です。固定宮は「確立すること」を重んじるのです。現状を維持することを優先するので、安定を築いていけます。固定宮は、活動宮のひらめくアイデアを引き継ぎ、じっくり磨きをかけていくことも得意です。自分の中に確固たる信念を持ちブレることなく貫いていきます。ときにはそれが周囲に、頑固で気難しい印象を与えてしまうこともあります。
柔軟宮 Mutable Signs (双子座・乙女座・射手座・魚座)
柔軟宮は次の季節へと移り変わる時期なので、周囲の変化に柔軟で、対応力があります。固定宮が築き上げた安定した状態を引き継ぎ、次のステージに向けて発展させていくために、一旦終了し準備していく期間が柔軟宮です。活動宮は「はじめること」を重視するのに対し、固定宮は「確立すること」を大切にし、柔軟宮は「変化すること」に重きを置きます。人とのコミュニケーションも柔軟で、活発な活動宮や、芯が強い固定宮の人とも、上手に接することができます。一方、柔軟宮の順応性のある対応は、積極性の乏しさや優柔不断に思われたりすることがあります。
12のサインと4元素(エレメント)
12のサインは地水火風の4元素(4つのエレメント)にも分類することができます。
・火のエレメント(牡羊座・獅子座・射手座)
火のエレメントが象徴しているのは、情熱、行動力や創造性です。ホロスコープ(出生図)の中で、火のエレメントが多い人は、前向きで理想に向かって突き進み、自分の力で新しい道を切り開いていこうとします。情熱やあたたかさを上手く使って周囲を和ませ、リードしていくこともできるでしょう。一方で、自己主張が強く、怒りに我を忘れて冷静さを失い、周囲が見えなくなり現実離れしてしまうこともあります。
・地のエレメント(牡牛座・乙女座・山羊座)
地のサインが示しているのは、安全、安心、現実です。地のエレメントが多い人は、現実的で地に足のついた安定感から組織を管理し、責任感を持ってチームワークを育むということができたりします。目標に向かってコツコツと地道に努力していくこともできるでしょう。他方で、今いる場所にどっしりと安定して行動がおっくうになったり、慎重になりすぎてチャンスを逃してしまいがちです。慎重さや保守的な面が強くなりすぎると、可能性を狭めてしまうこともあります。
・風のエレメント(双子座・天秤座・水瓶座)
風のサインは、知性、コミュニケーション、情報を象徴しています。風のエレメントが強い人は、コミュニケーションが得意で社交的です。自由に動き多くの人と接する中で、たくさんの情報や知恵を収集し、それらを繋ぎ合わせて自分なりのアイディアを生み出すことを楽しみます。一方で、自由さが「淡白な人」という印象を与えてしまい、豊かな社交性も、時に理屈っぽくなったり、冷たい人だと思われてしまうこともあります。
・水のエレメント(蟹座・蠍座・魚座)
水のサインは、直感力、想像力、感受性を表しています。水のエレメントが強い人は、感受性や共感性を活かして周囲へ対応していくことができます。相手のことを思いやり、一緒に喜びや悲しみを共有し、相手にとっての支えや癒しとなることもあるでしょう。一方で、周囲に自分を合わせすぎてしまったり、自分と相手との境界線があいまいになってしまい、相手の問題に必要以上に深入りしてしまい、自分が疲れてしまうこともあるでしょう。相手が感じる痛みや苦しみを自分のことのように感じて重荷になったり、相手から依存されたりすることもあるかもしれません。自分を確立しないと、自分を見失ってしまいがちです。
個人の出生図における天体の配置はどれもユニークで、特定のサイン、エレメントやモードが強調されていたりします。12サインの中で、どのような資質が強調されているのかを見ていくことで、ご自身の持つ特性や欲求を知ることができ、自己理解が深まります。