ルドルフ・シュタイナーの『虹の瞑想』という詩を唱えながら、虹のヴェイル画(層技法)を描いています。
それぞれの色を感じながら、じっくりゆっくりと色の世界を味わう。
ヴェイル画のプロセスは1つ1つの色彩とゆったり関わりながら淡い色を何層も重ねていくことで進められます。その体験は私達の内面を目覚めさせ、バランスを促すように働きかけてくれます。
時間をかけて色を積み重ねることで、客観的に考える力、自制心と忍耐力も育みます。
心静かに自分と向き合い、創作活動に取りくむ時間。
紙が乾いた状態で、薄く溶いた透明水彩を何層にも塗り重ねて・・・
一度塗ると、完全に乾くまで、静かに待つことを求められます。
いまの状況から俯瞰して、次に何をしたらよいか決断することも
助けてくれているように思います。
『虹の瞑想』
ルドルフ・シュタイナー作
はかりしれない永遠の彼方に向けて輝く紫を見て祈ります。
そして、青の静けさの中に安らぎます。紫、青、緑に至ると、
私が神々に由来するものであるかのように感じます。
緑を通して、私は、成長し、芽吹き、開花するすべてのものに、
私自身を注ぎ込んでいます。
緑のなかには、驚きへの扉、あるゆる事物に対する
共感と反感の扉を私に開くすべてのものが生きています。
虹の緑を取り込むと、世界のあらゆる存在をある程度まで理解できます。
次に、黄色に至ると、私は内的にしっかりするよう、
つまり、人間であり、自然以上の者であると感じます。
自然のなかで人間であってよいと感じ、
内的な温もりによって、私自身の本質が啓示されます。
橙色に至ると、私は自分の内的な温もりの中に、
自分の性格の短所と長所を感じます。
赤に至ると、反対側の紫と同じく、自然の彼方へと移行します。
そこでは、自分の魂から現れでる喜び、献身、存在への愛を感じます。
Rainbow Meditation by Rudolf Steiner
I am impelled to pray when I look at you, VIOLET
shining toward the immeasurable realm of eternity.
Calmness overcomes me; in you BLUE I can rest,
permeated by the quiet mood which streams from you.
And it is as if I had left the Gods to whom I looked up in awe
through the Violet-Blue when I now approach the GREEN arch.
Through you, GREEN, I pour myself out into everything
that grows, sprouts and blossoms. You open the door to wonder.
You open the door to the sympathy and antipathy
within all that is around me. Taking into myself the rainbow’s green,
I begin to understand all the things of the world.
You, YELLOW, strengthen me that I may live within myself,
inwardly affirming: I am Human, I am more than Nature.
I am allowed to be Human within Nature about me.
And inner warmth reveals to me my own essence.
You ORANGE, let me feel what character,
with all its virtues and its failures is revealed in this warmth of mine.
You, RED, lead me out again into the realm
whence the shining violet came, awakening such pious feelings.
Now my inner being responds and calls forth what lives within it
of over-streaming joy, of inspirited courage to sacrifice,
of love to all human beings.